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ディスクブレーキorリムブレーキ
おみくじで大凶を引き当てるだけの強運は持ち合わせてる、そうポジティブに考える、ココ大阪のワタクシです。
さて、今日はもう我慢できない、いままで書かなかった事です。
とうとうこの話題を、載せようと思う日がきました。 炎上がいやなので、できるだけ触れたくなかった話題ですが、もう我慢できません。 ロードバイクのディスクブレーキか、リムブレーキ問題です。 長文なので、ブレーキの機能説明は省きます。 ワタクシとしての考えは、ロードバイクに対しては、リムブレーキが最高にバランスの取れたものと思っています(バランス、これ重要) とはいえ、あえて最適とはいいません。 ディスクは手の小さい方、雨も走る方などには最適です。 その他にもメリットはありますが、こちらもあえて最適とはいいません。 しかし、業界、我々小売店の、もうディスクしかないという売り方は、ハッキリ言って嫌いです。 リム、ディスクブレーキ、どちらも長所短所は確実にあります。 その説明を抜きにしての、フレームメーカー、コンポーネントメーカーのごり押しにも思えるディスクブレーキ化は、今後自転車に乗る人を、著しく限定してしまうでしょう。
確かにディスクブレーキは、リムブレーキと比べて絶対的な制動力、特に雨天時の制動力はリムブレーキに比べ高いです。 晴れの日にはタイトコーナーの続く下りを、リムブレーキモデルでディスクブレーキモデルと遜色ない速度で下れます。 ですが雨が降ると、高速コーナーはまだしも、タイトコーナーが連続すると制動距離が長い分、リムブレーキはディスクより手前でブレーキ(速度を落とす、漕ぐのをやめる)するので、徐々に離されていきます(特に日本の山は)
と、雨天の速さとブレーキをかける時間が短い分、手の疲労が少ないディスクに軍配があがります。 しかし強力なストッピングパワー(ブレーキの強さ)は、濡れた路面では逆にあだとなり、初心者の方などはブレーキを効かせすぎて 簡単にスリップダウンする可能性が高いです。 路面がドライですと、タイヤがグリップする力が強いので、そうそう強くブレーキかけてもスリップする事はありません。
ところがウェット路面は、極端にいうと濡れたマンホールの上でブレーキを強くかけるのと同じ様に、簡単にタイヤがスリップします。 強力なブレーキならなおさら、気を使わないといけません。
逆にリムブレーキは、雨天時の下り、特にカーボンホイールなどでは制動力が極端に落ちるので、ほぼブレーキレバーを握りっぱにしないと、とてもじゃないが怖くて下れません。 もっとも、どちらも雨天の下りは、慎重に下るのは当たり前ですが、一般道での急制動時にはディスクの方が、スリップダウンさえしなければ安全に停まる事ができます。
ようは住みわけと考えてます。必要な場面に必要な方が、それぞれに見合ったシステムを選べればいいのですが、それがままならいのが今の状況です。
雨天時の性能だけの比較ですが、これ以上の性能面の比較は長く、くどくなるので止めておいて、次はランニングコスト問題です。 購入時にもディスクモデルは、リムモデルより高額になりますが、後々のメンテナンスにもお金がかかります。
例えばブレーキパッド、リムモデルはゴムでできたシューで、普通の方で2年近く交換しない場合がほとんどです。 ディスクブレーキパッドは、体重や乗り方にも大きく左右されますが、シマノを例にするとリムのブレーキシューより3倍は早く減る感覚です(そしてゴムより高い) そしてディスクローターも、かなり摩耗するのでこちらも2、3年に一回は交換といった方が多いです。 リムモデルですと、文字通りホイールのリム部がディスクローターにあたる部分で、こちらはそんな頻度で換えません(というか、いつまでモツんだろうというくらい)
それから油圧ディスクなら、ブレーキオイルも定期的に交換しないといけません。 また最近流行りのステム一体型ハンドルにオイルホースを内装している場合は、ハンドルやステムの幅、長さを変更する場合は物自体も高いうえに、オイルを抜いてホースも外す場合がほとんどなので、リムモデルに比べて無茶苦茶、工賃やパーツ代がかかります。
余談ですが、ステム一体型ハンドルも、メーカーがUCIの未だ時代錯誤なレギュレーションに縛られて、できる事がないから目新しく見せるための、乗り手にメリットがほぼないパーツだと思ってます。
そしてパンク修理でホイールを外したり付けたりする時、プロのワタクシですらいつかローターでフレームを傷つけてしまうんじゃないかと思う、隙間の無さ。
とまぁ、えらくディスク否定派な意見を並べてますが、流石に全否定ではないです。 メーカーにもよりますが、あのコントローラブルで強力なストッピングパワーは、とても魅力的です。 何度も書きますが、様はごり押しじゃなくて住み分けです。
毎日の通勤に使う、下りを多く走る人で、カーボンホイールを気兼ねなく使用したい方にとっては、理想に近いものでしょう。
最後に言いたいのはメーカーに、ここまでごり押しすんなよ!です(何度も言います) 新しい商品を出さないと売れない、機能を差別化しなければいけない。それは我々小売店やユーザーが求めてしまうものでもあり、反省すべき事でもあります。 とはいえ、選択肢のない現状はいかがなものかと、憂いはありますので、久々に強気で書いてしまいました。
そうそう、もう一つ。トライアスロンモデルとTTバイクには、ディスクは要らないどころか、不必要なんじゃないとも思ってます。 もっとも、昨今のホース類をフル内装するモデルでは、ワイヤータイプのブレーキでは引きやタッチが異様に悪くなるので、仕方ないかと諦めてますが。
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