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アウグーリオの楽園的、ノーテンキ日記
大阪の下町、長居でのんびり、ゆったり営業している自転車店です。
ピークス奈良ラウンド参戦記

先日のピークスから帰還してきました、ココ大阪のワタクシです。

さて、前述のピークスとはなんですか?という方のため、簡単に説明を。
元は関東圏で行われているイベントで、200km前後の距離を12時間以内に走り切る、その間の獲得標高が5000M前後というアホみたいなイベントです。
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今回で11回目の開催ですが、関西圏では2回目。その他9回は関東圏での開催でしたので、興味深々参加して参りました。

結果、最後のチェックポイント手前で、タイムアップ足切りになりました。その顛末です。
9/4に行われたピークスとは、奈良県、下北山スポーツ公園がスタート、ゴールとなり、ワタクシが参加する一般の部は走行距離191㎞、獲得標高4664ḿという、富士山を登り、更に六甲山を上るくらいのアホな設定のイベント。

今回で11回目の開催ですが、関西圏で行うのは2回目で残りは関東圏で行われてきたイベントです。

前日、17時に仕事を終え帰宅、お風呂、夕食を済ませて19時半から22時まで仮眠をとり、23時に出発、2時過ぎに到着しました。

少し休憩して3時過ぎから、一緒に積んできたお客様の自転車ともども、スタート準備をします。
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受付を済ませ、午前5時のスタートをお客様と一緒に待ちます。
並びが良く、ほぼ最前列でスタート。いきなり10%前後の坂を上りますが、先頭集団とお客様は速く、早々に単独走行に切り替わります。

川沿いに大台ケ原ヒルクライムレースのスタート地点まで、約16㎞のアップダウンの激しい道のりを進みます。
そして前菜として、大台ケ原ヒルクライムレースと同じコースを上ります。
約30㎞の坂道は、10%の坂がちょっと休憩できてホッとするくらい厳しいコースです。
林道からドライブイェイに合流したところで、取引先である服部産業さんのSのう君に追い付かれます。
しばらく一緒に走りますが、先に行ってもらいました。

そして第一エイドステーション兼スタンプポイント(チェックのため、カードに穴をあける)に到着。
この時点でスタートから、3時間25分経過。まだギリギリ完走できるか?といったところです。

ここで休憩と補給をしましたが、ワタクシの最大の敗因は各エイドステーションで休憩しすぎたところです。
初参加とはいえ、走り出すまでの準備はできる限りしましたが、走りきるための準備をしていなかったのです。
具体的にいうと、ペース配分(アベレージスピード)やなるべく休憩は短めになど、ブルベなどでは基本となる点を考えてなかったのです。
ただ、完走してやる!という意気込みだけで走っていました。

当日は雨予報でしたが、この時点では快晴で写真を撮る余裕なぞありました(これも敗因)PXL_20220903_232653084.jpg

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その後ドライブウェイを下り、途中のトンネル手前から脇道を下り、再び169号線に合流します(ドライブウェイ途中で、服部産業影の軍団のもう一人の参加者、Sかいさんとすれ違いました)
この脇道でパンクしてる方々が多く見受けられました。また169号線への合流手前で、かなりひどく落車された方が救急車に運ばれているのも目撃しました。

その後、天川村方面へ行者還トンネルにある、ST2へ再び登ります。
ここも大台ヶ原を上った後には、結構なパンチのある道が約10㎞続きます。そしてST2にはボランティアとして参加されている、K堀君がスタンプを切ってくれました。

挨拶もそこそこ、少し休憩して次へ向かいます。169号線と合流してすぐの、エイドステーションで補給を受けます。
このあたり位から、スタッフの方々との感覚差を感じ始めます。
関東の方とバリバリの大阪人のワタクシとでは、そんな風に感じるのかなと思ったのですが、後々このゾワっとくる感覚が自分だけではなかったと知る事になります。

国道169号線を走り始めると、小雨が降り始めました。アップダウンの道なれど、この程度の雨なら下りは踏み込んでいけるので、他の方々とは登りで置いて行かれ、下りで追いつくの繰り返しです(速い人にはちぎられます)

やっとの思いでスタート/ゴールでもあるチェックポイント1、下北山スポーツ公園にたどり着きます。
雨は結構激しく降ってますが、1カ月前に試走した時の土砂降りに比べたら可愛いものです。

ここまでの行程で、体がすでに悲鳴を上げています。補給をしながらストレッチしたりしてかなり改善しましましたが、タイヤの空気を補充したり(チューブラーでラテックスチューブなので、減るのが早いから念のため)と、40分ほどロスします。

そして南側のルートに走り出しますが、そうそうに始まる勾配のキツイ坂に、完走するという頭の中にレッドアラートが鳴り始めます。
しかし足は何とか動くものの、全く回りません。さらには最初の大台ケ原の登りで、上がるほどに気温が低くなっていき(当然)、下界との激しい温度差で、古傷の右膝が数年ぶりに痛みだしてきており、その後はだましだましペダルを回していましたが、この時点では7、8割は左足で踏んでいる状態です。

それでもなんとか難所を抜けていきますが、国道425号を十津川方面に抜けていく山々とその路は、更に厳しく激しさをましていきました。
GPSサイクルコンピューターでナビ機能を使用していたのですが、スポーツ公園をスタートしてしばらくで、バッテリー切れであとどれくらいか、今何時なのかが全くわからず、ただやみくもに最後のチェックポイントを目指します。

この道は酷道と言われる国道の中でも、屈指の酷さとあとから知りますが、その時のワタクシは降りしきる雨の中をひたすら完走だけを描いて走ります。

最初の112㎞、2577ḿアップのノースコースでは、出会う参加者の方々と励ましあったり声を掛け合ったりがありましたが、ここサウスルート(79㎞、2087ḿアップ)では皆うなだれて、まるでピラミッドを作る巨大な石を運んでいる奴隷の様相です(見た事ないけど)

ペダリングの事だけ考えていた頭の中に、急に不安の暗雲が垂れ込めてきました。この先のチェックポイントの制限時間は、一般の部参加のワタクシは14時30分。
今、何時なんだ?!間に合うのか、間に合わなかったら同じ道を引き返さなければならないが、無駄と知りつつ先に進んでも、引き返せる自信が全くない。

そんな思いがワタクシの足を止め、スマホを出して時間を確認させました。
スマホの表示は、14時33分。すでに3分オーバー、足切り確定です。
もはやガックリ感しかないワタクシは、認められなくても全行程走り切ろうという気持ちは全く起きず、ただここからゴールまでの恐らく25㎞(道路標識などから、距離計算はしていた)を、帰れるかどうかを算段していました。

気持ちが決まると、即引き返し始めました。後ろからは恐らくチェックポイントまで行って、あとはゴールを目指す方々が次々と追い抜いていきます。
その後ろ姿を見ていると、ただただ悔しく、チェックポイントまで到達できかった虚しさと織り交ぜて、空虚な感覚に支配されていきます。
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途中の山々でも雨が降りしきり、その中をカーボンホイールリムブレーキのワタクシは、時間を気にしなくていいのでリスクなく、安全にそれなりの速度で下って行きます。
空虚な気持ちですが、そんな時も自転車屋としての目と頭は可動しいます。

ディスクブレーキの方々とは、緩いカーブなどスピードがのせられるコーナーではそれほど差はつきませんが、タイトなコーナーが連続すると徐々に離されていきます。
カーボンホイールなのでリムブレーキは、初期制動が恐ろしく低く、そこから制動力が立ち上がりますが、ディスクブレーキは初期制動からしっかりと効き始めます。
そこからくる制動距離の長さが、下りでスピードの出るタイトコーナーの連続する場面ほどはっきりでるのでしょう。

下りきった後、流石にレバーの握り過ぎで少し痛くなった手をとまってほぐしていましたが、先に2台とまっておりその後数台、ワタクシの後ろに停車しました。
見たら皆さんディスクブレーキですが、聞くと下りのブレーキのかけすぎで手が痛くなったとの事。

リムよりマシでしょうが、ディスクも結局痛くなるんやぁとぼんやり思いました。

ようやく、ゴールが見える下りに来ましたが、思い描いていた”やったぜ!帰ってきたぜ!”とは程遠い、本当に寂しい気持ちで見る風景でした。
更に追い打ちをかける様に、ゴールではスタッフの方々が遠くから拍手やらなんやかんやと祝福してくれるのが見えます。

ワタクシ、ゴール手前から苦笑いで手を振りますが、その手の振りは”違う、違う、足切りで戻り組やで”の振りです。
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片手離してるのが、その証。

おめでとう~!とスタッフが駆け寄りますが、直前で止まり”違うね、足切りタイムアップの出戻り組やね”というと、サラッと”でもゴールの中に入ってと言われました。
ゴールでは危うく、ちゃんと時間内に完走できた人がもらえる、フィニッシャータオルをかけられそうになりますが、ここは強く拒絶します。
そんなの間違ってかけられたら、悔しさにとどめ刺されます。

ワタクシの初ピークスは終わりました。
不思議なのは、これほどツライ思いしても、走っている最中は嫌だとか二度と出ないとか、出なけりゃ良かったなど、ネガティブな感情は全くありませんでした。

よくピークスロスや、ジャンキーなどと言われているみたいですが、そこまでじゃなくても、この過酷なイベントに魅了されたのかもしれません。
いまいち疎外感を感じながらも、こういったアホなイベントを企画、運営されたスタッフの方々、お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。

もし関西圏でまたピークスが開催されたなら、もう一度出てみたいと思っています。
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Author:アウグーリオ
大阪の下町、長居で営業しているロードレーサーメインのショップです。
気楽に楽しく乗って頂ける様に心がけていますので、ぜひ一度ご来店下さい。
住所:大阪市住吉区長居2丁目10-32
電話番号:06-6696-5501
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日


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