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アウグーリオの楽園的、ノーテンキ日記
大阪の下町、長居でのんびり、ゆったり営業している自転車店です。
Groovy Duel

梅雨が到来した様に蒸し暑い、ここ大阪のワタクシです。

今回のブログはちょっとした”シャレ”です(笑)解説はライスポか、レーサーズ調でいきますのであしからず(そして長いので、興味のある方だけどうぞ)
以前から当店入り口に整備途中で展示されていた、nevi-ネービ-社の小径車piccola-ピッコラ-。この日本に1台しかない、世界でも恐らく数台しかない特異稀な自転車が当店にきた経緯から、まずは説明を。

事の起こりは筆者が、”普段着で気楽に乗れる小径車が欲しい”と考えた事だ。それを偶然にも、ネービの日本総代理店kinopioさんに、最初に相談した事から始まる。
丁度イタリアネービ本社の社長が、バカンスに行く時に車に自社のロードバイクを積むには大きいと思って、小径車を作成したところだった。
それを知っていたkinopio代表、安田氏が日本にもチタン製の小径車を広めたいと考え、そこに偶然にも筆者が小径車を捜していると最初に連絡したのが運のツキ(こちらとしては与太話程度にしたつもりだった)
そして安田氏の協力のもと、ワタクシの元に試作2号機であるピッコラがやってくる事になったのだ。

安田氏からは完成したら写真を撮らせて欲しいというオーダーがあっただけで、あとはパーツ構成など好き放題にやってくれと言われた。
言われたからじゃないが、本当に好き放題にやった。試作1号機の社長号は画像の様にフラットバー、メカニカルディスク仕様なのだか、ワタクシはドロップハンドルでキャリパーブレーキを使いたかっため、イタリアまでブレーキアーチを寸法取りに送り、わざわざリムブレーキ台座をつけてもらった。
pico-syacyo.jpg
好き放題にやった2号機(ワタクシ号)がコレ。
piccola-telaio-japan.jpg
画像を見て、気づいた方もおられると思うが、リムブレーキ台座を付けてもらった割には、ディスクブレーキ仕様となっている。
これは組み立て途中で、やはりギミック(見た目ともいう)的にディスクの方がイカツイやろうと、ヘアピンカーブを高速で曲るがごとく、急遽仕様を変更したためだ。
タイミングよく、後には仇となるのだが、ワイヤーブレーキを油圧ディスクに変換するアダプターが、キャリパー、ローター込みでTRPから発売されたのも、仕様変更を後押しした。

このTRP製ディスクブレーキが厄介だった。当時はシクロクロスでディスクがようやく流行りだした頃で、まだロードバイクではそれほどではなく、ましてやカンパニョーロのコンポーネントでディスクブレーキなど皆無だったから、仕方なく使用したが苦心惨憺だった。
まず”ブレーキが全く効かない!”そしてブレーキをかけると”キャリパー本体がビビる!”。ブレーキが効かないのはどうも初期ロットにありがちな”個体差”で、メーカーに交換してもらったら解決した。ただ、交換して貰う前に知りあいでもある担当に連絡すると、”山の下りを1発下ったら、焼きがハイって効くんじゃないですか(笑)”と言われた時は、紳士にあるまじきだが軽く殺意を覚えたのも、今となっては笑い話。
キャリパーが”ビビる”のは、ブレーキパッド背面(ピストン当たり面)を平行に面だししたら収まった(様はデコボコしてた)
ただ、この変換セットは、後から色々な良くない噂が流れてきて怖くなり、それゆえにあまりピッコラを乗る機会がなくなってしまった。

そしてピッコラ本体でも苦労した。油圧変換アダプターをステム下(コラムに差し込む)に装着するためには、コラムが長くないと駄目なのだが、コラムまでチタン製のフォークでは切るとチタンが無駄になると考えられたのかギリギリの長さしかなく、コラム延長アダプターなるものを自作しなくてはいけなかった。
他にもブレーキローターとフォークのクリアランスが少なかったりと、試作機ならではの困った事が色々とあった。
パーツは手持ちの古いカンパニョーロパーツを使用したのだが、20インチ(451)のカンパボディを持つディスク対応ホイールなどあるはずもなく、手組みホイールで対応したがカンパボディを手に入れるのに苦労した。
クランクはいにしえのストロングライト プルションだがBBの軸長が足らず、これまたいにしえのISIS規格の長い軸長のBBをなんとか手に入れ使用した。
その結果が先の画像のものになるが、紆余曲折の末、ホイールはロルフ社の特注に、イマイチ不安の残る油圧ディスクをキャリパーブレーキにしたものが、こちらになる。
2018picco1.jpg
やはり今回のキモは、キャリパーブレーキだろう。普通に持ってたカンパニョーロ コーラス(18年くらい前の!)のブレーキを使えばいいものを、よせばいいのにまたしてもキワモノ(VANGUARD ULTIMO CNC削りだし)を装備した。

またコイツがピッコラには鬼門だった様で、アーチをコンパクトに作ってあるせいか、なぜかリヤブレーキだけシューがリムに届かず、延長ホルダー(黒い部分)なるものを使用しなければならなかった。
2018picco3.jpg
2018picco2.jpg
2018picco4.jpg
フロントもフォークの取り付け台座が薄く、キャリパー取り付けボルトが長くてはみ出るため、アダプター(カラーともいう)を使用してなんとか取り付けた。
クランクはストロングライト プルション。デザインが非常に気に入っていて、当時大枚はたいて購入した。ギヤ板は本来はストロングライト純正CT2なのだが、変速性能に不満があったので、カンパニョーロ純正を装着(加工しないと取り付け不能)
2018picco5.jpg
社長号はバックステーがストレートに近い形状だが、筆者のものはサイズが小さいのでベントしている。それが非常に艶かしく見える。

このピッコラ、走行性能は700Cのロードバイクに匹敵する。ギヤ比はフロント50/34 リヤ12/25だが、普通小径車ではフロントは最低でも54か56Tが欲しいところ(タイヤが小さい分、ギヤが大きくないとスピードがでない)
しかしピッコラは車体剛性が高いのか、パワー伝達効率がいいのか、このギヤでも時速45kmは十分に出すことができた(小径なのでスピード維持は大変だが)

現在、ピッコラは下の画像の様に、大幅モデルチェンジしている(但し、2018からは本国のラインナップから消えている)
2018pico1.jpg
こちらはお洒落な感じで、フロントフォークの造型が非常に好みだが、やはり自分のものが一番。

ディスクブレーキというギミックを脱ぎ去った、新生ピッコラがこれからどんなドラマをつむぎだしてくれるのか、非常に楽しみだ。
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Author:アウグーリオ
大阪の下町、長居で営業しているロードレーサーメインのショップです。
気楽に楽しく乗って頂ける様に心がけていますので、ぜひ一度ご来店下さい。
住所:大阪市住吉区長居2丁目10-32
電話番号:06-6696-5501
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日


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