驚愕!FSAのコンポーネント、その力とホイールに隠された秘密!
暑いです。とにかく暑いです。言っても仕方ないですが、ジャージ着て木陰の多い山間部を走ってる方が涼しいんじゃないかと思うワタクシです。
さて、前回に引き続きタイムキャンプで行われた、FSA社の製品についてです。
 まずはホイールから。FSAはホイールに別ブランドネームをつけています。Visionという名がそれで、言うなればカンパニョーロホイールとフルクラムみたいなもの(ナショナルとパナソニックもそんな感じですか)と思って下さい。
ワタクシ、実はビジョンホイールにあまり良いイメージを持っていませんでした。10年ほど前にFSAブランドでホイールが販売されていたのですが、それがとてもトテモ戸手藻ヒドクて、ビジョンにブランド名が変わっても、少し良くなった程度だったので全く眼中にありませんでした。
しかし今回、驚くべき事実を聞く事ができました。実は来年モデル(すでにデリバリーが始まったものも含め)のカンパニョーロホイールは、すべてルーマニアで作られる事になったそうなのです。 それに伴い、新たに工場を新設したのですが、それまでイタリアでホイールを作っていた職人さん達は、ほとんどルーマニアには行かなかったそうなのです。 例えるなら、日本工場で働いてたのにベトナムに全部移転するからそっち行ってくれ、みたいなものなので、当然と言えば当然です。 なので恐らく、ホイールの品質が安定するまで少し時間がかかると思っています。 実際、最近入ってきたホイールを検品したら、今までしなくてよかった調整を、しなくてはいけませんでした(大した事ではないんですが) 元々カンパのホイールを作っていた工場も当然イタリアに残されたままで、それらの設備と職人さん達がそのままFSA社に移動して、このビジョンホイールを作る事になったそうです。 結果、ホイールスペックは跳ね上がり、比較データを取るとカンパのホイール(ボーラウルトラなど)と遜色ない、または少し上を示したそうです。
見た目も昔のものは見るからに安物くさかったですが、新しいホイールは一目見た時、”あれ?なんか今までと違って、良くみえる”と思いました。 その秘密は、前述の通りだったと言う訳です。 まだ使った事ないので確かな事は言えませんが、いい感じのオーラが出ているのでかなり期待しています。
お次は話題のワイヤレスコンポーネント K-FORCE WEです。
 まずはセットの画像ですが、トータル重量は2090グラムと他メーカーのコンポーネントにまったく引けは取りません。
 他メーカーのグレード比較。
もっとも大きなトピックとしては、やはりワイヤレス操作という事でしょう。
シマノのSTI、カンパのエルゴパワーに当たるブラケットからは、ブレーキワイヤー意外に全くケーブルが出ていません。
 ANT+で電波を飛ばして、フロント、リヤディレーラーを変速させます。 ただし、ディレーラーのモーターを動かすには当然電力が必要なので、シートポストに内蔵できるバッテリー(大きさはシマノ、カンパと同じ程度)に、ディレーラーからケーブルが繋がれます。

 スマホにアプリをダウンロードすれば、様々なカスタマイズもできるのですが、凄いと思ったのがバッテリーの残量で、あと何回フロント、リヤディレーラーが動かせるのかを、表示する事ができるのです(アプリは7月中に配信予定、FSAのHPはリニューアルされ、日本語サイトも間もなくアップされるそうです)
それらは乗り手の変速の仕方によって変わるものなのですが、自動学習で何回か乗れば、その人の変速の仕方での残回数を表示してくるという優れものなのです。
バッテリーは大体、4000~6000Km位もつそうなのですが、その辺は人によって多少変動があるでしょう。 とはいえ、前後ディレーラーにミニバッテリーを積んだメーカーよりは、格段にバッテリーはもちます。
 クランク。おなじみ4アームタイプで、コンパクトギヤもスタンダードギヤ(52/39 53/39)も選択、交換可能です。
驚くべきはなんと、スーパーコンパクト46/30 48/32ギヤが世界初でラインナップされます。 さすがにこちらは専用のPCDクランクにしか取り付けできませんが、シクロクロスだけでなくそんなに大きなアウターギヤが要らない方や、登りにもっと軽いギヤが欲しい方にはなんとも魅力的なものではないでしょうか。
ところでFSAはあまり知られていませんが、”世界初”という製品が多いです。このスーパーコンパクトもそうですが、10数年前に50/34というコンパクトギヤクランクを、シマノ、カンパに先駆けて発売したのがFSAなのです(当時、本当によく売れました) そしてちょっとしたことなんですが、今回もスーパークランク以外に”世界初”、手の小さい人向けに”コンパクトレバー”を発売しました。
 ブレーキレバーを差し替える事で、これまでリーチ調整しかできなかったものが、よりフィットしやすい大きさに変更できるのです。
そして昨今流行のパワー測定機能付クランクも発売されます。

 カーボン製とアルミ製が発売されます。バッテリーはコンビニで買える電池との事。交換も容易です。

 ブレーキアーチのギミックもそそられる形状です。
正直ワタクシ、自分用にはカンパ以外にあまり触手が動かないのですが、なかなかワタクシの心を鷲掴みにするギミックとシステムは、かなり購買意欲をそそられました。
特にホイールは一度試してみようかと思ってますし、コンポーネントもお金を貯めた暁には、ぜひ試して見たいと思っています。
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