ロックンロール!!
急激に寒くなり、ロン毛になりつつあるはずなのに、頭皮が寒くてたまらないワタクシです。
以前にもお伝えしました様に、11月13日(日)~15日(火)は申し訳ありませんが、連休を頂きます。 その代わり本来は定休日の、16日(水)17日(木)は振替営業いたしますので、よろしくお願いします。
今日はワタクシの考える、自転車に乗る楽しさについてのよもやま話を、漫画に絡めて話してみたいと思います。
ワタクシ、常々自転車に乗る楽しみは、レースばかりではなく自分の思うがままに、自力で”ここじゃない、何処か”にいける事だとお話しさせて頂いております。 若い子ならいざ知れず、家庭も社会的立場もある大人がレースにのめり込み過ぎるのは、客観的に見れば本人にも周りにもあまりいい事ではないのではと考えています。
ですが、レース参加自体を否定している訳ではありません。ワタクシ自身もモーターサイクルで参戦していた経験がるのでわかりますが、社会の中での競争の時とは違う、日常生活では出す事のない闘争心、集中力、終わった後のなんとも言えない出し切った感、そして悔しさなど、どれも非現実的で麻薬の様な楽しさがあります。 それらを味わうと、実生活にも張り合いがでますよと、エンデューロなどにお誘いしたりもしてます。 もちろん自分や家族に負担にならない程度に、年に1,2回程度がいいですよと言いますが。
これからご紹介するのは、もしかしたら暑苦しいと感じるかもしれませんが、そういった非日常の感覚を感じさせてくれる漫画です。
昨今はほのぼの系自転車漫画が、”ここじゃない、何処かへ”、”普通の人でもできるんだ”というのを具現化してくれていますが、ワタクシがご紹介するのは、”ガチ”なレース漫画です。
と言ってもブームを巻き起こし、数多くの腐女子をにわかサイクリストにした、~ペダルの事ではありません。 ほぼ確実に女子には人気が出ないであろう、競輪を題材にした漫画です。
その漫画はOdds-オッズ-。作者は昭和40年代生まれの週刊少年サンデーを愛読していた方には懐かしい、石渡治さんです。
 主人公、もっといい顔してますよ(笑)
どうしてワタクシがこの漫画をここでご紹介するかというと、前述の日常では味わえない闘争心を燃やし、なにもかも出し尽くすという感覚を、非常によく描いているからです。 そして最大の理由は、読んでレースをしよう!と思うのではなく、とにかく自転車に乗ってみたい!と思わせるところです。
他の漫画に比べると暑苦しいと思われるかもしれませんが、作中では素っ頓狂なありえない”走り”は一切出てきません。 むしろ理論に基づいて地道に、当たり前の事を積み重ねているだけです。 当然、レース賞金でメシを食っているので、トレーニングはハードでレース後はゲロゲロ、ゴホゴホで自転車降りたら崩れ落ちてます。 そんなのは一般に人にできうる筈もないのですが、こんな風にやってみたいと思わせます。男の子ならきっとそう思うはずです(多分、女の子は暑苦しいと思うから) ワタクシ、1冊読んだらもう止まらなくなり、すごく自転車に乗りたくなりました(笑)
ここまで何もかも忘れて追い込んでみたい、でもなぜそう思うのか? 例えばサイクリング中の山岳で吐きそうになるまで集中して走った時、家庭、会社、その他もろもろがどうでもよくなる位、頭も体も空っぽになり、苦しいけど得も言われぬ開放感、言い換えれば快感を味わった方なら恐らくわかるでしょう。 それは辛く苦しい事だけど、あの感覚をまた味わってみたい・・・、そんな感じです。
自転車は乗るだけでも、非日常を味わせてくれます。そこにスポーツというエッセンスを少し加えれば、もう一つの楽しさ”出し切った快感”をいつでも味わえるのです。
オッズ、他の漫画とは切り口が全く違う自転車の楽しさを教えてくれるものだと、ワタクシは思いました。 宣伝ではありませんが、とある電子書籍のサイトで期間限定ですが、数冊は無料で読めます。
オッズは、Odds、Odds GP そして現在も連載が続いているOdds VERSUS!の3シリーズがあります。
多少はオーバーな走りの描写もありますが、リアルにそして今の競輪界を取り巻く状況も描いています。 実際、トラック競技ではオリンピックなどでは、競輪選手が主流の構成となっています。 過去に何度もメダルを獲得しており、現在も競輪選手抜きでは日本のトラック競技は世界に通用しづらい点があります。
非難を浴びるのを承知でいいますと、ロード競技で日本は世界に誇れる戦績を残せていません。 ですが、華やかなのはロード選手で競輪選手は逆に、観客の高齢化による来客数の減数、それによる競輪場の廃止や知名度の低さから日陰の花状態です。
石渡先生が競輪選手にスポットを当ててくれた事で、少しでも競輪に関心が向いてくれればと切に願います。 それがロードも含め、自転車を日本に文化として根付かせる、また世界に誇れるスポーツ文化として発展していく事になるのではと思います。
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