アウグーリオの楽園的、ノーテンキ日記
大阪の下町、長居でのんびり、ゆったり営業している自転車店です。
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たかがネジと侮る無かれ

明日、17日(月)は申し訳ありませんが、以前からお知らせしてます様に臨時休業いたします。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

さて、今日はちょっと小難しいお話です。
最近はカーボンフレーム、パーツが自転車の構成パーツの主流になり、メーカーからのアナウンスでボルトの締め付けトルクに注意を払う方が、一般ユーザーの中にも増えています。

もちろん我々自転車屋は、それらの事に留意して組み立て、調整していますがたまに持ち込みの自転車をバラした時に“ン!?”と思う状態の時があります。

その状態を説明する前に、ボルトを締めると言うのがどういう事か簡単に説明すると、ボルトを回す力の約40%がネジ部の摩擦、約50%が座面(ボルト頭の裏と締め付け大対象物との接点)の摩擦に食われ、残り10%が締結力に変換されます。
締結力とはネジを締める事によってネジ部が伸びる力と、それに反発する力(金属の弾性によりボルトが縮もうとする力)によって起るもので、この力によってボルトで対象物を押し付けています。

以外に簡単な原理ですが、簡単故にこれを正常に行なう事には色々と注意する点があります。

一杯あるのですが、最低限にはボルトは傾いていないか、ネジ部(オス、メス部ともに)清掃され異物が付いていないか、座面に異物が無くスムーズに動く様に潤滑されているかです。

これらがちゃんとされていても、条件の違いで締結力にはバラつきがでます。そのバラつきを出来るだけ小さくしようというのがトルク管理で、それに使う工具がトルクレンチです。

ですがトルクレンチはトルクの管理、つまりボルトを回す力は管理できますが、ネジ部の締結力は管理する事ができません。
だから前述の最低限の作業をしていないと、締結力に大きな差が出てしまい、たとえトルクレンチで同じ力でボルトを回したとしても、実際には締結力は均等どころかかなりのバラつきがでてしまいます。

自転車のパーツは軽量で車やオートバイの様に大きな力や重量がかかりませんので、かなり肉薄なパーツが多いです。
ですから、この様にバラついた力で締結されていると、部分的に大きな負担がかかりパーツの破損に繋がります。

よく聞くのが“トルクレンチを使って締めてたのに、暫くしたら取り付けている部分が破損した”ですが、そういう場合はほぼ間違いなく、ボルトのネジ部が汚く、座面も錆びてたり異物が挟まってた様な痕があります。(これが“ン”と思うことです)

それとトルク表記でMAX5N.m と書いてあるから5N.mで締めたとも言われますが、その値は“指定トルク”ではなく、”最大トルク”はここまでの表記です。
ちゃんととまれば、それ以下のトルクで締め付ける方がパーツやボルトに対しての負担が少ないですので、ここは勘違いしないで頂きたいです。

ボルトを外したときは、必ずオス、メス部のネジ山の清掃とグリスやオイルの塗布、あと忘れがちなのが座面にも潤滑材を塗布する事です。
これ、以外に手間も時間もかかって面倒くさいですが、これをやらずして自転車販売店とは言って欲しくないです。

自分のパーツは自分で作業すると、面白さもひとしおですが、こういった地道な作業があってこそより楽しく、安全に自転車に乗る事ができますので、たかがボルトされどボルトと言う事を、少しでも気にかけて頂ければ嬉しいです。
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この記事に対するコメント

こんにちは、ボルト締めのトルクは大事なのですね。 シートポストのねじはわれわれ素人がよく触るところなので、勉強になりました。力いれすぎてしまうこと多いです。
【2012/09/27 17:35】 URL | ピヨピヨ1号(by、コロンバス) #EtjSsB1Q[ 編集]

今回はちょっとウンチクくさい話になりましたが、工業製品はなんでも精密ですって事を知って貰いたくて書きました。
あまり難しい事は言いたくないんですが、ちょっと気をつけて頂くだけでパーツの消耗や破損は劇的に減るので、何かある前にいつでも聞いて下さい。
【2012/09/29 19:41】 URL | アウグーリオ #-[ 編集]


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定休日:木曜日


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