同爆エンジンの様に
今日は最近取り扱いを開始した、Rolf Prima-ロルフ プリマ-ホイールの、TDF38カーボンホイールのインプレッションです。
あっ、それとアルミのVIGOR SLの紹介もあります。
 以前ご紹介したアルミホイール、VIGOR SLですが、これイケてます。
普段はカンパニョーロ、シャマルウルトラを付けてたんで、正直あまり期待してませんでした。 でも、履いてみて“ごめんなさい、ナメてました”と謝りました。
ここから先はあくまでも店主の個人的意見ですので、実際の個々の感じ方とは違う事もあるのをご了承下さい。
VIGOR SLはゼロ発進の漕ぎ出しに関しては、シャマルウルトラに若干劣ります。 これはVIGORのリムハイトが40mmあるので、重量差がもろに出ているのだと思います。
ただ、2012年モデルのシャマルと比較すると、2WAY FITカンパ用ボディモデルで、シャマルウルトラが前後重量で実測約1510g、VIGOR SLが1560gとそれほど大きな重量差ではありません。 この辺はシャマルのベアリングがUSBというのも、関係しているかもです。
VIGOR SLの真骨頂は時速25kmを越えてからになります。 リムハイトが高い分、ホイール外周部の重量があると思ったのですが、以外に加速も良く、40kmを越えてからの伸びの良さは、シャマルを上回るかもしれません。
加速が良いのはスポークのテンションが高いからと思われます。だから“かかり”がいいので、加速が良いのではと店主は推測しています。 最もスポークテンションだけ上げても剛性が上がる訳でも、反応が良くなる訳ではないので、リム、ハブ、スポークとのバランスが取れているのでしょう。
さて、カーボンのTDF38ですが、アルミのVIGORが思った以上だったのに反し、なんか拍子抜けしてしまいました。 誤解を招きそうな表現ですが、VIGORが体感速度をはっきり感じ取れるのに対し、TDF38はそれを感じさせないのです。

なんだこんなもんかと思ってふとスピードメーターを見ると、自分でもびっくりする様な速度で走ってました。 重量が軽いので足に負担が少ないため、いつもの負荷を足にかけるとそうなっていたという訳です。
お試しのTDFを自分のカーボンディープRT-1に変えた時、今まで感じなかった足への負荷を感じ取れましたから。(様は重さが足に掛かってたけど、それに気づいてなかった)
10数年前にGP500で同爆エンジンがデビューした時、かのエディ・ローソンがこのエンジン使い物にならん位遅いって感じたけど、実はラップタイムはすごく上がってたっていうのと同じです。
クリテリウムでアタックをかける時なんかに、非常にいいと思いました。 また、重量も50mmハイトのカーボンホイールよりかなり軽いので、ヒルクライムにも使える万能ホイールです。
最近は80mmディープのホイールもありますが、もう使った人はお気づきかと思いますが、通常使用ではあのリムハイトは全く使い物になりません。 ちょっとした風の影響は受ける、重いので普通の人ではちょっとした勾配でのアタックにも反応しづらい、軽いモデルは剛性がないと、トライアスロンならまだしもロードでは使えないホイールだと店主は思ってます。(レースで飯を食ってる人なら使えると思いますが)
VIGORもTDFもスポークテンションが高く、リム・ハブとのバランスがテンションの高さと取れているので、かかりはいいですが、タイヤの空気圧を上げ過ぎると路面との接地感が少なくなり、下りのコーナリングでは怖さを感じる方もいるかもしれません。
そういった場合は0.2づつ空気圧を下げて(指定の最低より下げすぎない)、自分のフィーリングにあった空気圧を見つけてください。
アップチャージでセラミックベアリングや、シールの色も変えることができるので、かなりいい買い物のホイールだと思います。
あっと、言っておきますがトータルバランスでは、シャマルの方が上ですよ。 値段差を考えると、ロルフホイールはコストパフォーマンスという言葉だけでは、表現できない位と思ってください。
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